今回は、Torの仕組みと匿名性を解説します。
また、Torに接続する際に理解しておくべきデメリットも紹介します。
Torを使うと何ができるの?
誰でも簡単に身元を隠してインターネットを利用できます。
通常、インターネットを利用する際には、ウェブサイトを運営しているパソコンと通信を行います。
その際に、相手のパソコンにIPアドレスというインターネット上の住所を教えることになります。
もし、掲示板などで犯罪予告があった際に警察は、ウェブサイトを運営しているサイトの履歴を調べて、そこから書き込みをした人のIPアドレスを特定します。
そして、そのIPアドレスをSoftBankなどのインターネットプロバイダーに問い合わせをして、書き込みをした人物の特定を行うのです。
しかし、Torという仕組みを利用すると、自分のIPアドレスをウェブサイトを運営するパソコンに通知することなく、インターネットを利用することができます。
Torの仕組むと歴史
歴史
Torは、アメリカ政府により開発された仕組みです。
仕組み
通常のインターネット通信は、以下の図のように通信を行っています。
一方、Torを利用したインターネット通信の場合、以下の図のように通信を行っています。
Torを利用することで、自分のパソコンとホームページを運営しているパソコンの間に、多くのパソコンを経由させることが可能になります。
また、経由したパソコン上を通過するデータは暗号化されており、それぞれのパソコンが解読することはできません。
仮に暗号化が破られたとしても、ログを保持していないため、誰がそのネットワークを利用しているかということを知ることは非常に難しくなっています。
Torの問題点とデメリット
1.出口となるパソコンは通信を閲覧可能
Torネットワークの出口となるパソコンは、ネットワークの暗号化を解読する必要があります。
そのため、悪意のある運営者であれば、その情報を入手し、悪用することが可能です。
2.通信速度が低下
Torという仕組み上、ネットワークの通信速度が低下します。
VPNという選択肢
VPNというものをご存じでしょうか。
VPNを利用すれば、Torと同じ恩恵を通信速度を低下させることなく得ることができます。
当サイトでは、NordVPNというVPNをおすすめしています。
詳しくは下記の記事をご覧下さい。