今回は、Torrentの違法性と合法的利用についての記事を書いています。
1.Torrentとは何?仕組みも解説
まず初めに、Torrentというものを知る必要があります。
通常、ファイルをインターネット上からダウンロードするときは、そのファイルが置かれているパソコン(ホームページが運営されているサーバー)にアクセスをします。
しかし、そのファイルが大容量であったり、同時に多くの人がダウンロードしようとしたりすると、サーバーやインターネットに多くの負荷がかかることになります。
そうすると、そのファイルをダウンロードするのに途方もない時間がかかってしまうことにあります。
それを防ぐために、見いだされた技術がTorrentというものです。
Torrentでは、ファイルを1つのサーバーだけに置くということはありません。
何十台というパソコンやサーバーに分散してファイルを置くことで、1つのパソコンにかかる負荷を軽減することができます。
そうすることで、大容量ファイルを多くの人が高速でダウンロードできる仕組みになっているのです。
2.Torrentでダウンロードすると生じる義務
先ほど、「1つのファイルを何台ものパソコンに分散しておく」といいました。
では、そのファイルをおいてくれるパソコンはどんなパソコンなのでしょうか?
結論から言います。
それは、Torrentでファイルをダウンロードしたあなた自身です。
Torrentでファイルをダウンロードした人には、そのファイルを一定期間アップロードする(他のパソコンにダウンロードさせてあげる)義務がかせられます。
あなたがTorrentでダウンロードする際には、そういったパソコンにも接続されているのです。
3.Torrentの違法性
Torrentについてインターネットで調べると、「違法である」といった書き込みが多くみられます。
本当に、Torrentというものは違法なのでしょうか?
こちらも、結論から書きます。
「Torrentは違法ではありません。」
Torrentという仕組み自体に一切の違法性はありません。
では、なぜTorrentが違法であるかのような多くの書き込みを見かけるのでしょうか?
残念ながら、Torrentでは多くの違法ファイルがやりとりされているのが現状です。
そういったファイルのやりとりはもちろん違法です。
どういったファイル・利用方法が違法・合法であるかということは次の章で解説します。
IPアドレスを偽装する方法を徹底解説~海外VPNを使ってIP偽装~
4.合法な利用方法と違法な利用方法
合法なファイル
Torrentでは、合法的なファイルも多くやりとりされています。
1.LINUXなどのOSファイル
なにそれ?という方のために解説します。
私たちが利用しているパソコンにはOSという最も基本となるソフトが入っています
WindowsパソコンであればWindows7やWindows10。
Macであれば、MacOSといったソフトです。
しかし、インターネット上にはこういった家電量販店でよく見かけるものだけでなく、LINUXといったOSがあります。
このOSの利用は完全無料です。
公式でも、OSファイルの共有は自由である明言しています。
OSファイルは少なくても10GB以上ある大容量ファイルです。
そこでTorrentを利用して、ファイル共有がされています。
こういったファイルのやりとりは完全合法です。
北陸先端科学技術大学院大学やKDDI研究所なども、Torrentファイルを提供しています。
2.著作権の失効したコンテンツ
日本の法律では、著作権の期間が指定されています。
作者がわかる物であれば、その作者の死後50年といったようなものです。
つまり、昔の小説などはすでに著作権が切れています。
そういったファイルのやりとりをTorrentで行うことは、合法です。
違法なファイル
1.児童ポルノ禁止法に該当するファイル
Torrentを利用するにあたって、もっとも違法性が高いのが「児童ポルノ禁止法に該当するファイル(以下「児童ポルノ」)」です。
2017年現在、児童ポルノはアップロード・ダウンロードともに禁止されています。
また、親告罪でない(被害届がなくとも警察が逮捕できる)ため活発に検挙・逮捕が行われています。
2.著作権法に違反するファイル
著作権法では、違法ファイルのアップロードが厳格に禁止されています。
Torrentという仕組み上、ファイルをアップロードせずにダウンロードだけをすることはできません。
つまり、そういったファイルをダウンロードするだけで、アップロードしたことと同じことになります。
5.Torrentの危険性と対処法
危険性
1.ウイルス・マルウェアの脅威
Torrentを利用すると、多くの人に自分のIPアドレスを公表することになります。
IPアドレスとはインターネット上の住所のようなものです。
それを元にハッカーがウイルスやマルウェアを送り込んでくる可能性があります。
また、Torrentで入手したファイルにウイルスが仕組まれている可能性もあります。
そのファイルを開いたことで、あなたのパソコンが悪意のあるものに乗っ取られてしまうこともあるでしょう。
2.意図せず違法行為をしている可能性
合法なファイルをダウンロードしたつもり、でもそのファイルが違法ファイルだったということもありえます。
わざと、合法ファイルの中に児童ポルノなどの違法ファイルを紛れ込ませる人もいます。
もし、そうったファイルをTorrentでダウンロードしてしまえば、IPアドレスから簡単にあなたを割り出し、逮捕することができます。
対処法
Torrentの危険性を理解したあなたならわかると思いますが、Torrentを利用するとIPアドレスを多くの人に公表することになります。
そのIPアドレスを元に、あなたが逮捕されたり、ウイルスに感染してしまうこととなるのです。
つまり、それを避けるためにはIPアドレスを偽装できればいいわけです。
しかし、そんなIPアドレスを偽装できる方法なんてあるのでしょうか?
それがあるんです。
VPNというサービスを利用すれば、誰でも簡単にIPアドレスを偽装できます。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
<関連記事>
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最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
疑問点などありましたあら、お気軽にコメントください!