「Torブラウザで動画が再生できない!」
今回は、そんな悩みにお答えします。
Torで動画再生できない原因
Torブラウザを利用して動画が再生できないときは、様々な要因が考えられます。
今回は、考えられる原因とその解決策を紹介します。
その1.スクリプトが停止されている
Torブラウザには標準でスクリプトを停止させる「NoScript」というアドオンがインストールされています。
動画を再生するには、一部のスクリプトを有効にする必要があることがあります。
右上のこのボタンをクリックして、スクリプトを動かすことができるようになります。
実際に、動画のあるページにアクセスして再生してみてください。
スクリプトを動かす危険性
スクリプトを動作するようにすると、Torの通信をバイパス(回避)して生のIPアドレスで通信を行ってしまう可能性があります。
また、スクリプト経由でウイルスがパソコンの中やブラウザにインストールされてしまう可能性もあります。
そのため、スクリプトを有効にするのは動画を再生するときだけに限定することをおすすめします。
その2.配信サイトからブロックされている
Torで通信を行うと、動画の配信サイト側は「Torを利用して通信を行っている」ということを検知することができます。
その検知を元に、Torの通信をブロックして、動画を再生させなくしているサイトもあります。
特に、ニコニコ動画はそのように設定されているようです。
その3.回線速度が遅い
動画のストリーミング再生には、高速なインターネット回線が必要となります。
Torは特性上、世界中のサーバーを複数台経由するため、回線速度が非常に低速になっています。
そのため、動画のストリーミング再生ができないということが発生していることが考えられます。
動画の画質を選択できる動画配信サイトを利用する際は、最低画質を選択して動画を再生してみてください。
その4.PCのスペックが足りていない
動画の再生をするには、それなりにパソコン自体のスペックが必要となります。
Torブラウザ以外でも、YouTubeの動画などを再生することができない場合やもっさりすう場合などは、この理由が考えられます。
Torで動画が再生できないときの解決策
では、どのようにすれば再生できない動画を閲覧することができるでしょうか?
答えは非常に簡単です。
「動画をダウンロードしてしまえば良いのです。」
回線速度が低速であっても、じっくりと待ってれば動画のダウンロードができます。
配信サイトからTorの通信がブロックされている場合も、他のダウンロード支援サイト経由で行えばダウンロードできる場合があります。
スペックが足りていない場合も、ダウンロードすればローカル上で再生することになるため、比較的低負荷で動画を再生できるようになります。
Torで動画をダウンロードする方法
TorブラウザはFirefoxというブラウザを元に開発されているブラウザです。
そのため、Firefox用に用意されているアドオンを使うことで簡単に動画をダウンロードできます。
その詳しい方法は以下の記事で紹介していますので、参考にしてください。