今回は、Torrentを利用する際におすすめなVPNをランキング形式で紹介します。
また、Torrent向けのVPNを選ぶ際に重要となるポイントも解説します
Torrent向けVPNの選び方
1.ログ保持規約
まずは何よりも大事なポイントは、「ログ保持規約」です。
VPNを利用すると、あなたのパソコンと通信相手のパソコンの間にVPNサーバーというパソコンを設定することになります。
技術的には、あなたの全通信のログを保存することができます。
こういったことを防ぐために、VPN各社は”どれだけログを保持しているか”ということを「ログ保持規約」という規約を定めて、これに基づいて運用しています。
また、本当にログを保持しているかどうか。ということを第三者の調査期間に依頼していることや、「政府や裁判所から何件の令状を受理したか。」ということを公表しているVPNもあります。
Torrentを利用する際には、ログが一切保存されていないVPNを選ぶことが大切です。
2.スウェーデンサーバーの通信速度
Torrentを利用する方は、大容量のファイルをやりとりするでしょう。
そういった際に、通信速度が低速ではファイルのダウンロードまで時間がかかってしまいます。
そのため、通信速度が大切となっています。
ただ”通信速度”といっても、選択するVPNサーバーによって通信速度は大きく変わってきます。
VPN情報局では、スウェーデンのVPNサーバーの通信速度を重視することをおすすめしています。
というのも、先日(2019年9月6日)、スウェーデンでは「個人利用目的での海賊版コンテンツのダウンロードが合法である」という法律が可決されました。
また、先進国・ヨーロッパに属しながら、EUには加盟していないためプライバシーフレンドリーな法律が整備されています。
Torrentを利用する際にはスウェーデンのVPNサーバーを利用することが最適解であり、その通信速度が重要なポイントです。
3.接続方式
TorrentのためのVPN選びの3つめのポイントとなるのが、「VPNの接続方式」です。
今までVPNを利用してきた方の中でも、接続方式を考えたことのある人は少数でしょう。
Torrentを利用するには、非常に重要なポイントとなります。
基本的に、VPNへの接続はパソコンごとに行うのが一般的です。
そのため、Torrentの通信をVPN経由で行おうとすると、そのパソコンで利用するすべてのアプリがTorrent経由となってしまいます。
Torrentは、多くの帯域(通信量)を使うため同時にブラウザを利用しようとしたりすると、ブラウザの通信までもが低速になってしまう恐れがあります。
また、同じIPアドレスでブラウザを利用するためセキュリティの観点やIPアドレスの秘匿化の観点からも好ましいとは言えません。
そこで、大切となるのがSocks5という接続方式です。
Socks5という接続方式は、Torrent界では人気の接続方式で、BitTorrentやuTorrentなどの人気のTorrentクライアントソフトで対応されています。
この接続方式を利用すると、「Torrentの通信だけをVPN経由にする」ことが可能になります。
また、通常のHTTP通信とは異なり、UDPという通信速度を重視したプロトコルを利用するため、Torrentの高速化も期待できます。
VPNサービスのランキング
それでは、以上の3つのポイントを押さえた上で、どのVPNサービスがおすすめなのでしょうか?
1位 NordVPN
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ログ保持規約
評価:★★★★★(5/5)
NordVPNは、通信のログを一切保持しないことを明記しています。
また、公式ホームページでは請求された令状の個数も公開しており、2019/09/30現在では0件となっています。
会社の運営地もパナマというプライバシーに重点をおいている国のため安心できます。
スウェーデンサーバーの通信速度
評価:★★★★★(5/5)
ダウンロード速度は、212.64Mbps となっています。
これだけの通信速度があれば、複数のファイルをまとめてダウンロードすることも可能です。
接続方式
評価:★★★★★(5/5)
NordVPNでは、Socks5に完全対応しています。
また、Socks5方式を利用して以下のソフトウェアを利用する方法を公式チュートリアルで解説しているた、専門的な知識がなくても、設定することができます。
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2位 ExpressVPN
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ログ保持規約
評価:★★★★★(5/5)
ExpressVPNも、通信のログを一切保存しないように規約で定めています。
また、「TrustedServerテクノロジー」という機能・利用してます。
通常のVPNサーバーは、メモリとHDDに対して読み書きなどを行ってVPNサーバーとして動いています。
しかし、それではログがHDDに残ってしまう可能性やVPNサーバー自体がウイルスに感染してしまう危険性もあります。
「TrustedServerテクノロジー」を利用すると、VPNサーバーはすべてメモリ(RAM)上だけで動作するようになります。
そのため、一度電源を落とすとすべてのデータが抹消され、すべてのソフトウェアが再起動されます。
この機能により、ログが外部に流出する危険性を低くしています。
スウェーデンサーバーの通信速度
評価:★★★★☆(4/5)
ダウンロード速度は、178.87Mbpsとなりました。
NordVPNの通信毒度よりは、劣りますが十分な速度です。
接続方式
評価:★★★☆☆(3/5)
ExpressVPNは、残念ながらSocks5には対応していません。
しかし、ExpressVPNでは「VPNスプリットトンネル」という機能が搭載されています。
この機能を利用すると、Torrentを利用する際に、毎回、VPNのソフトウェアを起動して接続をする必要はありますが、Torrentクライアントソフトの通信のみをVPN経由にすることは可能です。
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3位 PrivateInternetAccess
ログ保持規約
評価:★★★★★(5/5)
PrivateInternetAccessもログは保存しないことを公表しています。
また、実際に以前当局がPrivateInternetAccessに対してログの請求を行いました。
しかし、PrivateInternetAccessはログを一切保持していないとして一切のログの公開を行いませんでした。
これは、裁判所の記録でも明らかになっており、信用できます。
スウェーデンサーバーの通信速度
未測定
接続方式
評価:★★★★★(5/5)
PrivateInternetAccessは、Socks5プロトコルに対応しています。
そのため、Torrentを利用するには最適です。
ただ、Torretのクライアントソフトでの設定方法などが公式サイトでは示されていないため、初めての方はご自身で調べながら設定を行う必要があります。